包丁ほぼ不要 塩麹でやわらか レンジ鶏むね肉
忙しい日の味方、レンジで完結するやわらか鶏むね肉
疲れて帰宅した後、キッチンに立つのは億劫に感じるかもしれません。特に、健康のために自炊を心がけたいと思いつつも、手間のかかる工程や後片付けを考えると、どうしても外食やコンビニに頼りがちになるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、鶏むね肉はヘルシーな食材として知られていますが、「パサついてしまう」というイメージをお持ちの方も少なくないようです。
そこで今回は、こうした悩みを解決する、塩麹を使った鶏むね肉のレンジ調理法をご紹介します。使用する発酵食品は塩麹。塩麹は米麹、塩、水を混ぜて発酵させた日本の伝統的な調味料で、食材の旨味を引き出し、肉や魚を驚くほど柔らかくする効果が期待できます。このレシピでは、塩麹の力と電子レンジの手軽さを組み合わせることで、包丁をほとんど使わず、洗い物も少なく、しかも驚くほどしっとりやわらかな鶏むね肉を簡単に作ることができます。
材料(1〜2人分)
- 鶏むね肉:1枚(約200〜250g)
- 塩麹:大さじ1.5
- おろし生姜(チューブ可):小さじ1/2
- おろしにんにく(チューブ可):小さじ1/4(お好みで)
- 酒:大さじ1
作り方
- 鶏むね肉はキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。厚みが均一になるように開き(観音開き)、フォークで全体を数カ所刺しておくと、味が染み込みやすく、火の通りも均一になります。この工程は、包丁に自信がない場合でも簡単にできる作業です。
- 耐熱容器に鶏むね肉を入れます。
- 塩麹、おろし生姜、おろしにんにく(使用する場合)、酒を加え、全体によく揉み込みます。この時、清潔な手で行うか、ポリ袋に入れて揉み込むと手が汚れにくく便利です。
- ラップをかけ、冷蔵庫で15分以上置きます。(時間があれば30分〜1時間置くとより味が馴染みます。前日の夜に仕込んでおくとさらに時短になります。)
- 冷蔵庫から取り出した鶏むね肉を、ラップをしたまま電子レンジに入れます。(600Wの場合)3分加熱し、一度取り出して鶏むね肉を裏返します。再度ラップをして、さらに2分〜3分加熱します。
- 加熱後、そのままラップをした状態で庫内で5分ほど予熱で火を通します。これにより、肉の中心部までしっかりと火が通り、かつしっとり仕上がります。
- 粗熱が取れたら、お好みの大きさに切るか、手で裂いて器に盛り付けます。タレやソースをかけなくても、塩麹の風味で美味しくお召し上がりいただけます。
時短・手軽さのポイント
- 包丁ほぼ不要: 鶏むね肉を観音開きする、または厚い部分に切り込みを入れる程度で済みます。フォークで刺すだけでも十分です。
- 混ぜて揉むだけ: 材料を混ぜて揉み込む工程は非常にシンプルです。
- 電子レンジ調理: 火加減を見る必要がなく、電子レンジにお任せで調理が完了します。
- 事前準備可能: 冷蔵庫で寝かせる工程を利用して、忙しい日のために前もって仕込んでおくことも可能です。
アレンジを楽しむ
この基本のレンジ鶏むね肉は、様々な料理にアレンジできます。細かく裂いてサラダのトッピングにしたり、きゅうりやネギと和えてバンバンジー風にしたり、お好みでラー油やポン酢をかけても美味しくいただけます。また、加熱時にきのこや野菜を一緒に加えても良いでしょう。
まとめ
塩麹と電子レンジを活用することで、パサつきがちな鶏むね肉も驚くほどしっとりやわらかく仕上がります。このレシピは、料理初心者の方でも失敗しにくく、忙しい日の夕食や作り置き、お弁当のおかずにも最適です。ぜひ一度お試しいただき、手軽に発酵食品を日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。