混ぜるだけ 甘酒と味噌のコク深い野菜和え
忙しい日の食卓に、手軽な発酵食品を
日々の暮らしの中で、食事の準備に時間をかけることが難しいと感じる方は少なくありません。仕事から帰宅して疲れている時や、短い時間で食事を済ませたい時、つい手軽な選択肢を選んでしまうこともあるでしょう。
しかし、健康のために発酵食品を取り入れたいという気持ちもあるかもしれません。発酵食品は体に良い影響をもたらすと言われていますが、どのように日常の食事に取り入れたら良いのか迷うこともあるかと思います。
そこで今回は、特別な技術や時間が必要なく、混ぜるだけで完成する発酵食品を使った簡単な和え物レシピをご紹介します。使用するのは、日本の伝統的な発酵食品である甘酒と味噌です。
甘酒と味噌について
甘酒は、米麹または酒粕から作られる飲み物です。特に米麹から作られた甘酒は、砂糖を加えていないにも関わらず自然な甘みがあり、「飲む点滴」とも称されるほど栄養価が高いと言われています。オリゴ糖や食物繊維が含まれており、腸内環境を整える手助けになるとされています。
味噌は、大豆に麹と塩を加えて発酵させた日本の代表的な調味料です。熟成によって生まれるアミノ酸や乳酸菌などが含まれており、料理に深い旨味と風味を与えます。
これら二つの発酵食品を組み合わせることで、互いの良い点を引き出し合い、複雑でコクのある味わいを生み出すことができます。
混ぜるだけ 甘酒と味噌のコク深い野菜和え レシピ
このレシピでは、下ごしらえ済みの野菜や、電子レンジで簡単に加熱できる野菜を使用することで、包丁を使う手間を最小限に抑え、忙しい日でも手軽に作れるように工夫しています。
材料(2〜3人分)
- ほうれん草(冷凍、またはカット済み): 150g
- にんじん(千切りパック、または細切り): 50g
- 米麹甘酒(砂糖不使用タイプ): 大さじ2
- 味噌: 大さじ1
- 醤油: 小さじ1/2
- ごま油: 小さじ1
作り方
- 冷凍ほうれん草を使用する場合は、パッケージの表示に従って電子レンジで解凍・加熱します。カット済みまたは生のほうれん草を使用する場合は、洗って水気を切り、ラップをして電子レンジ(600W)で2分程度加熱し、冷水にとってしっかりと水気を絞ります。長すぎる場合は食べやすい長さに切ります(手でちぎっても構いません)。
- にんじんは、千切りパックを使用するか、ごく細く切ります。生のまま使用する場合は、ほうれん草と一緒に電子レンジで加熱するか、別途30秒〜1分程度加熱して柔らかくします。
- ボウルに米麹甘酒、味噌、醤油、ごま油を入れ、泡立て器や箸で滑らかになるまでよく混ぜ合わせます。これが和え衣になります。
- 水気をしっかり絞ったほうれん草とにんじんを3のボウルに加え、菜箸などで優しく和え衣が全体に絡むように混ぜ合わせます。
- 器に盛り付けたら完成です。
レシピのポイントとアレンジ
- 使用する野菜は、ほうれん草とにんじん以外にも、小松菜、もやし、きのこ類、ブロッコリーなど、電子レンジで加熱しやすいものや、カット野菜、冷凍野菜などを活用できます。水分の多い野菜(きゅうりなど)を使用する場合は、塩もみして水気をしっかりと絞ってから加えてください。
- 甘酒の種類(米麹、酒粕)や味噌の種類(米味噌、麦味噌、豆味噌など)によって風味が変わります。お好みのものをお使いください。甘酒の甘さによって味噌の量を調整すると良いでしょう。
- お好みで、いりごまや刻みねぎを加えても美味しくいただけます。
- 冷蔵庫で2〜3日保存可能です。作り置きとしても便利です。
まとめ
この「甘酒と味噌のコク深い野菜和え」は、火を使わず、混ぜるだけで作れるため、料理に自信がない方や時間がない方でも失敗しにくく、手軽に挑戦できます。甘酒の優しい甘みと味噌の旨味が、野菜を美味しく食べさせてくれます。
発酵食品を日々の食事に取り入れることは、健康的な食生活への第一歩となるかもしれません。まずはこの簡単なレシピから、発酵食品のある暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。