ポリ袋で漬けるだけ 塩麹で作る簡単浅漬け
忙しい日の食卓に彩りを添える、手軽な発酵食品の活用
日々の忙しさの中で、ついつい食事の準備がおっくうになってしまうことは、少なくないでしょう。仕事や家事に追われ、疲れて帰宅すると、一から料理をする気力が湧かない日もあるかもしれません。しかし、健康を考えると、外食やコンビニエンスストアの食事ばかりに頼るのではなく、手軽にでも自炊を取り入れたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発酵食品は、私たちの健康をサポートする力を持つと言われています。特に、腸内環境を整える助けとなることや、食材の旨味を引き出す効果が期待できることから、近年注目を集めています。しかし、発酵食品を日々の料理に取り入れることは、難しそう、手間がかかりそうといったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、伝統的な発酵調味料である塩麹を使い、特別な技術や多くの洗い物も不要な、非常に手軽な浅漬けのレシピをご紹介します。ポリ袋一つで漬け込むことができるため、忙しい日のもう一品として、あるいは作り置きの副菜として、簡単にお試しいただけます。
塩麹について
このレシピで使用する塩麹は、米麹、塩、水を混ぜて発酵させた日本の伝統的な調味料です。塩味の中に麹由来の自然な甘みと豊かな旨味があり、食材をやわらかくする酵素も含まれています。肉や魚の下味に使うことで、しっとりとジュー旨味を増す効果が期待できます。また、浅漬けに使用すると、野菜本来の味を引き立てつつ、まろやかな塩味と深みを与えてくれます。発酵の過程で生成される成分が、腸内環境をサポートすることも期待されています。
ポリ袋で漬けるだけ 塩麹で作る簡単浅漬け レシピ
このレシピは、お好みの野菜と塩麹をポリ袋に入れて揉み込むだけで完成します。包丁の使用も最低限に抑え、手軽さを重視しています。
材料
- きゅうり 1本(約100g)
- にんじん 30g
- 大根 30g
- 塩麹 大さじ2(約30g)
- 砂糖 ひとつまみ(お好みで)
作り方
- きゅうりはヘタを切り落とし、5mm厚さの輪切り、または乱切りにします。にんじんと大根は皮をむき、ピーラーで薄切りにするか、または5mm厚さのいちょう切りにします。
- 厚手のポリ袋(食品保存用、Mサイズ程度)に手順1の野菜と塩麹、お好みで砂糖ひとつまみ(野菜の青臭さを抑え、まろやかな甘みを加えます)を入れます。
- ポリ袋の空気を抜きながら口を閉じ、袋の上から野菜全体に塩麹がなじむように、優しく揉み込みます。
- 冷蔵庫に入れ、30分から1時間ほど漬け込みます。時々袋を揺すると、味が均一になじみやすくなります。
- 器に盛り付けたら完成です。漬け汁ごと、または軽く汁気を切ってからお召し上がりください。
補足情報
- 漬け時間: 漬ける時間を長くすると、より味がしっかり染み込みます。一晩漬けると、さらに塩麹の旨味と風味が深まります。お好みの漬かり具合で調整してください。
- おすすめの野菜: きゅうり、にんじん、大根の他に、カブ、セロリ、パプリカ、キャベツなども浅漬けに適しています。水分が多い野菜(例:トマト)は漬け汁が多く出るため、他の野菜と分けるか、食べる直前に和えるのがおすすめです。
- アレンジ: 生姜の千切りや、輪切りの鷹の爪を少量加えると、風味が豊かになり、アクセントになります。
- 保存: 冷蔵庫で3〜4日保存可能です。保存中に野菜から水分が出て味が薄まることがありますが、その場合は塩麹を少量足して調整してください。
まとめ
今回は、ポリ袋と塩麹を使った、非常に手軽な浅漬けのレシピをご紹介しました。材料を準備してポリ袋で揉み込むだけで完成するため、調理にかかる手間や時間を大幅に削減できます。忙しい毎日でも、このレシピを活用することで、手軽に発酵食品を取り入れた彩り豊かな副菜を食卓に加えることができるでしょう。ぜひ一度お試しいただき、塩麹の優しい味わいと手軽さを実感していただければ幸いです。